
テルビナフィン配合のラミシールも水虫に有効
ニゾラールもですが、元々はラミシールを処方されることの方が多かったのです。
最近は、病気や患部の様子に応じて良い方を処方してもらえるはずです。
ケトコナゾールが有効成分のニゾラールに対し、ラミシールの方はテルビナフィンが抗真菌効果を発揮します。
ラミシールはクリーム・外用薬に加えて外用スプレーもあるので、上手く使いこなしていくと良いです。
スプレータイプだと手を汚すことなく、患部とその周りの皮膚全体に満遍なく降りかけることが出来るので効果も高いでしょう。
白癬菌が関与する水虫、抗真菌薬であるラミシールはその他にも皮膚カンジダなどにも効果が得られます。
病院で外用薬を処方してもらえるはずです。
ただし、脂漏性皮膚炎に関してはテルビナフィンは効かないので使うことが出来ないことは知っておいてください。
脂漏性皮膚炎の原因はいまだ明確化していないものの、マラセチアという真菌が関与していると考えられています。
マラセチアにも10以上の種類があり、その中のマラセチア・フルフルというのが活発化することでかゆみや赤らみ・皮膚のかさつきといったトラブルが起こるのです。
ラミシールを塗り続けてもお金と時間の無駄です。皮膚に発生する様々なトラブルの中には、一見すると水虫にしか思えないような症状で実は違う病気であるということも多いのです。
もしかしてというだけで市販の薬を購入するより、病院で専門医に見せて適切なお薬をもらってくる方が安心です。
白癬菌など真菌が関係せず起こった病気に対して、抗真菌薬を服用するようにしていても効果が得られるわけがありません。
むしろ、その間にその病気の症状が悪化していったりもします。
最悪、抗真菌薬がその病気に悪影響を与えて副作用が出てしまう危険性もあるのです。
水虫だと分かった場合には、ラミシールもニゾラール同様に大きな味方となってくれます。
用法用量を守って使っていれば完治させることが可能なのです。
ただ、胃部の不快感や下痢・吐き気・めまいや頭痛、食欲不振に味覚異常・かゆみや発疹に発熱など副作用の危険性もあるため、もしもの場合には使用を中止して医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
食欲不振や全体の倦怠感・発熱や水疱・筋肉痛や息苦しさを感じた場合、もしかしたら重篤な病気の初期症状が出てきているのかもしれません。
たかが水虫の薬と軽視するのではなく、自身の状態を観察しておくことは必要です。
最強の力を発揮するラミシールですが、角質が固くなった爪の間に入り込んでしまった白癬菌にまで到達するような力はありません。
もしも爪水虫を発症した場合には、クリームやローションなど外用薬タイプではなく内服薬を処方されることとなるでしょう。
内服薬のラミシールなら、身体の内側からその効果を発揮してくれるのです。
爪の奥深くに入り込んでいても、治療期間はそれなりにかかるものの完治に導くことは出来ます。
1年程度はかかると覚悟して、付き合っていくことにしましょう。
爪水虫は治らないといわれていたのは過去のお話、70パーセントから80パーセントの確率で治癒するのです。
内服するからこそ、副作用は強く出ることもあります。
肝機能や血液への影響が出ることもあり、症状が表面に出ないまま悪化する危険性もあるのです。
内服タイプのラミシールは妊婦さんや妊娠を考えているような方の服用はできません。
それに、治療開始前・その後も1ヵ月ごとに肝機能障害の有無を定期的に検査を続けることになります。
更に医師との連携が必要なお薬、とはいえきちんと使用しているのであれば大きな副作用の危険はそれほどではありませんし、何より白癬菌を退治する為にも治療は必要なのです。